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猫と針 単行本 – 2008/2/1
恩田 陸
(著)
人はその場にいない人の話をする――。友人の葬式の帰り、久々に学生時代の仲間が集まった。一見なごやかな宴だが、やがて漂う不穏な空気。この集まりの本当の意図とは? 閉鎖空間で展開する心理サスペンス会話劇。戯曲執筆の舞台裏を赤裸々に綴る書き下ろしエッセイ「『猫と針』日記」も収録。遂にベールを脱ぐ、恩田陸〈初戯曲〉。
- 本の長さ123ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2008/2/1
- ISBN-104103971096
- ISBN-13978-4103971092
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2008/2/1)
- 発売日 : 2008/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 123ページ
- ISBN-10 : 4103971096
- ISBN-13 : 978-4103971092
- Amazon 売れ筋ランキング: - 418,402位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 867位戯曲・シナリオ (本)
- - 9,896位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恩田陸の本はほぼ発売と同時に買っていますが、この本は持っていなかったので購入しました。面白かったです。
2024年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前読んだのですが、懐かしくなって購入しました。戯曲ですが、最後の着地があやふやなことや何気ない日常会話の中に「あるある」と思わせてくれるところが随所にあり、非常に恩田陸らしい作品だと思います。
2015年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人はその場にいない人の話をする。故人であったり、あるいは中座した仲間であったり。
小説とは違い、人物描写は役者のセリフの中にしかありません。舞台袖に消えた者、今いない人物の輪郭とバックグラウンドが会話の中に立ちのぼります。その辺の仕掛けは舞台で観るよりわかりやすいんじゃないかな。
これ、舞台の仕掛け云々ではなくて、リアルな現実の有り様と言えるのではないでしょうか。
小説とは違い、人物描写は役者のセリフの中にしかありません。舞台袖に消えた者、今いない人物の輪郭とバックグラウンドが会話の中に立ちのぼります。その辺の仕掛けは舞台で観るよりわかりやすいんじゃないかな。
これ、舞台の仕掛け云々ではなくて、リアルな現実の有り様と言えるのではないでしょうか。
2008年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
演劇集団キャラメルボックスのために書かれ、2007年に上演された全四場の戯曲に、書き下ろしの「『猫と針』日記」を加えて単行本にした一冊。
友人の葬式に参列した五人の同窓生、30代後半。彼らが、その場にいない人物のことをあれこれと話すうちに、過去にあったかもしれない犯罪が浮かび上がってくる・・・・と、そうした心理サスペンス風味の密室劇。
贔屓作家の最新刊てことでかなり期待して読んでいったのですが、今回は残念ながら期待ハズレでした。面白くなりかけたところで終わってしまった、そんな感じ。
五人の男女の会話から、過去に起こっていたであろう真相(表面的なことの裏側で、実際に起きていたこと)が分かりにくく、もやもやっとして曖昧だったこと。
スズキ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タカハシ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヤマダ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、上記の戯曲のスタイル(カタカナの名字の後に、台詞が入る)で書かれているため、登場人物それぞれの輪郭、姿形や印象が、前半しばらくの間、かなり掴みづらかったこと。
この二点に引っかかったことをはじめ、いまいち、話に乗り切れず、作品のどこが面白いのかよく分からないまま終わってしまいました。
芝居を楽しんだ方は別として、見ていない人にとっては、かなり掴みづらい話なんじゃないかなあ。
友人の葬式に参列した五人の同窓生、30代後半。彼らが、その場にいない人物のことをあれこれと話すうちに、過去にあったかもしれない犯罪が浮かび上がってくる・・・・と、そうした心理サスペンス風味の密室劇。
贔屓作家の最新刊てことでかなり期待して読んでいったのですが、今回は残念ながら期待ハズレでした。面白くなりかけたところで終わってしまった、そんな感じ。
五人の男女の会話から、過去に起こっていたであろう真相(表面的なことの裏側で、実際に起きていたこと)が分かりにくく、もやもやっとして曖昧だったこと。
スズキ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タカハシ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヤマダ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、上記の戯曲のスタイル(カタカナの名字の後に、台詞が入る)で書かれているため、登場人物それぞれの輪郭、姿形や印象が、前半しばらくの間、かなり掴みづらかったこと。
この二点に引っかかったことをはじめ、いまいち、話に乗り切れず、作品のどこが面白いのかよく分からないまま終わってしまいました。
芝居を楽しんだ方は別として、見ていない人にとっては、かなり掴みづらい話なんじゃないかなあ。
2023年12月10日に日本でレビュー済み
『蜜蜂...』の時にも感じたのだが、多彩な人物、出来事、環境を繰り出してくるのはいいのだが、それらが伏線として機能せずに、ほとんどが未消化なままに終わってしまう。「あの設定は一体何だったの?」と宙づりにされた気分で終わるのは『蜜蜂...』と同じだった。文体もライトノベルっぽいし、世間の高評価の理由がよくわからない。
2009年3月31日に日本でレビュー済み
恩田陸もキャラメルボックスも好きなので恩田陸が脚本を書くと知ったときは本当にうれしかった。
舞台に関していえば思わせぶりな会話が進み途中までは楽しめました。
が、オチが。そこで終わりかよ。今の時間は何?と思ったものです。
舞台化でどんな苦労があったと書かれても、金と時間を返してほしいと思った私にはだから?としか思えませんでした。
舞台に関していえば思わせぶりな会話が進み途中までは楽しめました。
が、オチが。そこで終わりかよ。今の時間は何?と思ったものです。
舞台化でどんな苦労があったと書かれても、金と時間を返してほしいと思った私にはだから?としか思えませんでした。
2023年10月21日に日本でレビュー済み
これまで恩田さんの作品を幾つか読んできましたが、「舞台にしたら映えるだろうなあ」という作品が幾つかありました。言っても舞台なんて、人生で10回程度しか見たことはありませんが笑
そうしたら、こちら、劇の脚本?を書かれたようです。
・・・
脚本の内容そのものは、実をいうと私は良く分かりませんでした。で、恩田氏本人も「最後まで書いていて面白いかどうかわからなかった」とか書いていました。
・・・
やっぱりちょっと身構えて書いたのかな。
個人的には、舞台に配慮しすぎた(考えすぎた)?ような気がしました。普通の小説だと情景や背景が豊かで、それをイメージするのが面白いですよね。当然の事ながら大道具小道具含め、普通の生活を切り取るかの如くのカットがあるのが小説です。これを演劇に仕上げるってことは、舞台での多くの制約を越えて「創り」あげていくってことで、きっとそこが面白いのだろうなあ、と思います(何度も言いますが、演劇は素人)。
他方、本作は非常にシンプルで閉じた空間で、たった五人の人間の群像劇を繰り返すところはややシンプルに過ぎたかなあ、と思いました。より強く言えば、背景・情景みたいなものが欲しかったなあと感じました。
・・・
寧ろ出色だったのは、脚本作成の過程をしっかりと汲んでいる点ではないでしょうか。
作成のきっかけのエピソード(御多分に漏れず、飲み屋での雑談)をチラシに掲載し、しかもそのチラシが作成された段階ではタイトル意外の中身が作られていない! そして多忙な筆者が(取材)旅行でスケジュールが埋まる中、文字通り「ぎりぎり」のスケジュールで作られ、役者たちとの意見を取り入れられたうえで推敲され、そして公演にまで至るという。
スタイルの確立した大御所であればテレビ番組か何かで脚本の制作過程がクローズアップすることもありましょう。ただし、初めてのトライでかつここまでスケジュールが押したなかで成功したかどうかの確信も持てない中で(謙遜なのでしょうか)舞台裏をあかしてくださるのは、ある意味内情の大盤振る舞いではないでしょうか。
私は純粋に「へー、面白いな」と思いました。そして、また何か舞台やミュージカルを見に行ってみたいなあと思いました。
・・・
ということで恩田氏による書下ろし脚本作品でした。
作品そのものというより、誕生前後から公演終了までひっくるめた叙述が非常に興味深く読めました。
そうしたら、こちら、劇の脚本?を書かれたようです。
・・・
脚本の内容そのものは、実をいうと私は良く分かりませんでした。で、恩田氏本人も「最後まで書いていて面白いかどうかわからなかった」とか書いていました。
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やっぱりちょっと身構えて書いたのかな。
個人的には、舞台に配慮しすぎた(考えすぎた)?ような気がしました。普通の小説だと情景や背景が豊かで、それをイメージするのが面白いですよね。当然の事ながら大道具小道具含め、普通の生活を切り取るかの如くのカットがあるのが小説です。これを演劇に仕上げるってことは、舞台での多くの制約を越えて「創り」あげていくってことで、きっとそこが面白いのだろうなあ、と思います(何度も言いますが、演劇は素人)。
他方、本作は非常にシンプルで閉じた空間で、たった五人の人間の群像劇を繰り返すところはややシンプルに過ぎたかなあ、と思いました。より強く言えば、背景・情景みたいなものが欲しかったなあと感じました。
・・・
寧ろ出色だったのは、脚本作成の過程をしっかりと汲んでいる点ではないでしょうか。
作成のきっかけのエピソード(御多分に漏れず、飲み屋での雑談)をチラシに掲載し、しかもそのチラシが作成された段階ではタイトル意外の中身が作られていない! そして多忙な筆者が(取材)旅行でスケジュールが埋まる中、文字通り「ぎりぎり」のスケジュールで作られ、役者たちとの意見を取り入れられたうえで推敲され、そして公演にまで至るという。
スタイルの確立した大御所であればテレビ番組か何かで脚本の制作過程がクローズアップすることもありましょう。ただし、初めてのトライでかつここまでスケジュールが押したなかで成功したかどうかの確信も持てない中で(謙遜なのでしょうか)舞台裏をあかしてくださるのは、ある意味内情の大盤振る舞いではないでしょうか。
私は純粋に「へー、面白いな」と思いました。そして、また何か舞台やミュージカルを見に行ってみたいなあと思いました。
・・・
ということで恩田氏による書下ろし脚本作品でした。
作品そのものというより、誕生前後から公演終了までひっくるめた叙述が非常に興味深く読めました。
2011年4月1日に日本でレビュー済み
読み方を……間違えました……。
同じ失敗をする方が出ないよう、恥ずかしながら書いておきます。
これ、小説じゃなくて脚本です。
何を今さらという話ですが、知らなかったんです。
小説として読んでしまいました。脚本風の内容も、きっと仕掛けだろうと思いこんでいました。
「なるほど、『猫と針』という劇中劇をやっているという設定なんだな」
「きっと最後でみんな素に戻って……という展開だな」
なんて考えながら読んでいたら……読み終わってしまいました。大失敗です。
しかし、元から脚本と思って読んでも、評価は☆2のままだと思います。
裏表紙のあらすじの、
「15年前の事件の真相とは?」
「そしてこの宴の本当の目的は?」
とか、結局はうやむやだし、なんだかものすごく消化不良で気持ち悪いです。
恩田陸さんの作品は、初期の頃からこういったぼやかした結末を迎えることが
しばしばあり、ある程度は作風として許容できるのですが、今作のは
悪く言ってしまえば「丸投げ」に近い印象を受けてしまいました。非常に残念です。
ただ、演劇に携わる方から見れば、また別の評価になるのかもしれません。
演劇への理解が浅く、しかも小説として読んでしまった人間の評価だと受け止めてください。
同じ失敗をする方が出ないよう、恥ずかしながら書いておきます。
これ、小説じゃなくて脚本です。
何を今さらという話ですが、知らなかったんです。
小説として読んでしまいました。脚本風の内容も、きっと仕掛けだろうと思いこんでいました。
「なるほど、『猫と針』という劇中劇をやっているという設定なんだな」
「きっと最後でみんな素に戻って……という展開だな」
なんて考えながら読んでいたら……読み終わってしまいました。大失敗です。
しかし、元から脚本と思って読んでも、評価は☆2のままだと思います。
裏表紙のあらすじの、
「15年前の事件の真相とは?」
「そしてこの宴の本当の目的は?」
とか、結局はうやむやだし、なんだかものすごく消化不良で気持ち悪いです。
恩田陸さんの作品は、初期の頃からこういったぼやかした結末を迎えることが
しばしばあり、ある程度は作風として許容できるのですが、今作のは
悪く言ってしまえば「丸投げ」に近い印象を受けてしまいました。非常に残念です。
ただ、演劇に携わる方から見れば、また別の評価になるのかもしれません。
演劇への理解が浅く、しかも小説として読んでしまった人間の評価だと受け止めてください。